DX Suiteは、AI insideが提供するAI文書処理(IDP/AI-OCR)サービスです。帳票の読み取りから業務システムへのデータ連携まで、データ入力業務を一連のワークフローとして構築できるソリューションです。
この記事では、DX Suiteの特徴や機能、提供形態、料金体系、会社情報をまとめてご紹介します。
製品の大きな特徴として挙げられるのが、AIエージェントの標準搭載です。従来のAI-OCRが情報の「読み取り」を中心とした設計であったのに対し、DX Suiteは読み取り設定の自動生成から抽出データの一次チェック、ローカルや共有フォルダと連携したファイルの自動ハンドリングまでをAIエージェントが自律的にサポートします。
さらに独自開発の大規模言語モデル(LLM)を組み合わせることで、送付元ごとにフォーマットが異なる非定型帳票や手書き書類の処理にも柔軟に対応できる設計です。
指定のフォルダへファイルを配置するだけで、一連の処理をバックグラウンドで進行させられるため、アップロードや読み取りの工程ごとに都度手動で操作を行う手間がかかりません。月末月初など、特定の時期にドキュメント処理が集中的に発生する現場の負担軽減に役立ちます。
クラウド版とオンプレミス版の2つの形態が用意されています。クラウド版はWebブラウザ経由ですぐに利用を開始できるため、初期のインフラ整備にかかる工数を抑えたい現場に適した選択肢です。
一方、オンプレミス版は専用エッジハードウェア「AI inside Cube」と組み合わせる仕組みになっており、外部ネットワークから切り離した自社専用の環境で安全にデータを処理したいという高度なセキュリティ要求にも対応します。
初期費用および月額基本料金に、処理量に応じた従量料金を組み合わせた体系です。スモールスタート向けのプランから大容量向けのプランまで、業務規模に応じた選択肢が用意されています。詳細な見積もりや自社帳票での試算については、個別のお問い合わせが必要です。
| プラン名 | 月額基本料金(税込) | 初期費用(税込) |
|---|---|---|
| Lite | 44,000円〜 / 月 | 0円 |
| Standard | 110,000円〜 / 月 | 220,000円 |
| Pro | 220,000円〜 / 月 | 220,000円 |
本製品の開発・提供を行うのはAI insideです。生成AIやLLMの研究開発と社会実装を主軸に置くテックカンパニーであり、政府機関や地方公共団体、民間企業をはじめとする数多くの組織への導入実績を保有しています。
| 会社名 | AI inside株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー48F |
| 設立 | 2015年8月3日 |
| 電話番号 | 03-5468-5041 |
| 公式HP | https://inside.ai/ |
AI-OCRは、帳票の文字をすばやく正確にデータ化する頼れる技術です。一方で、読み取った後の分類・抽出・検証や後続システムへの連携といった工程までは、製品によってはカバーしきれないこともあります。
こうした一連の流れをまとめて担うのが「インテリジェントドキュメント処理(IDP)」です。当メディアでは、AI-OCRとインテリジェントドキュメント処理の違いからおすすめ製品までご紹介。あわせてご覧ください。
ここでは、法務・経理・調達それぞれの部門向けにおすすめのインテリジェントドキュメント処理ツールをご紹介。日本法人を持つメーカーの中から、各部門の文書処理に活用しやすい製品を調査しました。
過去の契約書をナレッジとして活用できておらず、毎回ゼロからレビューしている
PDFを条項・金額などの項目単位で構造化データに変換し、標準的なOCRの枠を超えて文脈を正しく理解。全文を人がレビューするやり方から「AIが絞り込み→人が最終判断」のフローへ切り替え、工数を削減可能。
データは外部AIの学習に使われる心配がなく、専用ナレッジに蓄積。自社データだけを対象に、AIが全契約を横断照合し、「違約金が相場より高い」などのリスクを自動特定。1件ずつ開いて確認する作業がなくなる。
月末・期末に処理が集中し、担当者の残業が常態化している
日本語の請求書に対応した事前学習済みAIモデルを搭載しており、テンプレート設定やAIの個別トレーニングは不要。導入直後から活用しやすく、請求書が集中する月末・期末でもスムーズに処理。
RPAツールやSAP・OracleなどERPとの連携機能を標準搭載。連携環境を一から構築する負担を抑えながら、抽出した請求書データを社内システムへそのまま自動登録できる。
品番や備考欄の特殊条件が書類によって異なり、人が読み解く手間が発生している
独自開発AIにより「この位置に品番がある」といった固定パターンに依存せず、帳票内の品番や特殊条件などを抽出。取引先ごとに形式が異なる書類でも、項目の位置や表記ゆれに対応しやすい。
レイアウトをテンプレートなしで視覚的に理解できるコンピュータビジョンにより、新しい帳票でも再学習・調整なしで処理を開始。サプライヤーが増えるたびに設定をやり直す運用負荷を軽減。