IBM Automation Document Processingは、AIとディープラーニングを活用し、請求書や帳票などの非構造化文書から情報を自動で分類・抽出するインテリジェントドキュメント処理(IDP)サービスです。
この記事では、IBM Automation Document Processingの機能概要から仕様、料金、会社情報まで、導入検討に必要な情報をまとめてご紹介します。
IBM Automation Document Processingは、AIとディープラーニング、ローコードツールを組み合わせ、ビジネス文書からの情報分類・抽出を自動化する文書処理サービスです。
IBM Cloud Pak for Business Automationの一機能として提供されており、ワークフロー自動化やコンテンツ管理と一体的に運用できるのが特長です。従来のOCR中心のドキュメントキャプチャとは異なり、ディープラーニングによる文書構造の自動認識により、新しい文書タイプへの対応も少量のサンプルから迅速に行えます。
ディープラーニングにより、新しい文書フォーマットを少量のサンプルから学習し、短期間で処理を開始できます。テンプレート登録やルール設定に時間をかけずに運用を始められるため、帳票フォーマットが変更された場合や新たな取引先からの書類にも柔軟に対応できます。
請求書や発注書など経理帳票の分類・データ抽出を自動化し、手作業による転記ミスや見落としを防止。抽出データの精度が向上することで、差し戻しや再確認にかかる工数も削減できます。
IBM FileNet Content Managerとの連携により、抽出したデータの保存・分類・検索までを自動化。文書の取込みからデータ化、保管、活用までをひとつのプラットフォーム上で完結できるため、システム間のデータ受け渡しにかかる手間を削減できます。
IBM RPAやワークフロー自動化機能との連携にも対応しており、抽出後の承認フローや仕訳処理もシームレスに接続。Red Hat OpenShift上で動作するコンテナ型のアーキテクチャを採用しているため、オンプレミスとクラウドの混在環境にも柔軟に対応できます。
IBM製品群を活用した業務自動化基盤の構築を進めている企業に適したサービスです。IBM Cloud Pak for Business Automationの一機能として提供されるため、RPA・ワークフロー・コンテンツ管理と一体的に運用でき、文書処理からデータ活用までをひとつのプラットフォームで完結できます。
また、ハイブリッドクラウド・マルチクラウド・オンプレミスのいずれの環境にも対応しているため、既存のIT基盤を活かしながら段階的に文書処理の自動化を拡大したい大企業にとって導入しやすい構成です。
インテリジェントドキュメント処理は業界を問わず使える一方、文書の種類や抽出項目、連携先システムは部門ごとに大きく異なります。重要なのは「自部門の文書処理のボトルネックを解消できるか」。
本メディアでは、法務・経理・調達といった部門別におすすめの製品を調査。現場だけでなく経営に与えるメリットまで紹介しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応文書 |
|
| 対応ファイル形式 | PDF・TIFF・JPEG / JPG・PNG・BMP・GIF 等 |
| 処理機能 |
|
| 出力形式 | JSON |
| 導入形態 |
|
| セキュリティ |
|
| 多言語対応 | 文書処理:英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語・ブラジルポルトガル語の6言語に対応(v24.0.1時点)。
UIは日本語を含む8言語に対応 |
| 連携 | IBM FileNet Content Manager、IBM RPA、IBM Workflow Automation、API連携 |
IBM Automation Document Processingが対応する主な仕様は上記の通りです。詳細な処理数や連携先については、公式ページからお問い合わせください。
| 初期費用 | 導入構成により変動するため、要お問い合わせ。 |
|---|---|
| 利用費用 | IBM Cloud Pak for Business Automationの料金体系に準ずる(モジュール式サブスクリプション)。 利用規模や必要な機能に合わせた構成となるため、具体的な料金は個別のお見積りが必要。 |
料金はカスタマイズの内容によって異なります。具体的なプラン内容や費用は公式サイトよりご相談ください。
IBM Automation Document Processingは、ディープラーニングにより非構造化文書からの情報抽出を自動化し、IBM Cloud Pak for Business Automationの一機能としてワークフロー・コンテンツ管理とシームレスに連携するIDPサービスです。抽出したデータをそのままワークフローや基幹システムへ受け渡すことで、手作業による転記・確認工程を削減し、経理業務全体の処理速度を向上させます。
ハイブリッドクラウド環境に対応しているため、オンプレミスとクラウドを併用する大企業でも既存インフラを活かした導入が可能。文書処理の自動化をきっかけに、ワークフローやRPAまで含めた業務全体のデジタル化を段階的に進めたい企業にとって、基盤となるプラットフォームです。
| 会社名 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー |
| 電話番号 | 03-6667-1111 |
| 公式HP | https://www.ibm.com/jp-ja |
ここでは、法務・経理・調達それぞれの部門向けにおすすめのインテリジェントドキュメント処理ツールをご紹介。日本法人を持つメーカーの中から、各部門の文書処理に活用しやすい製品を調査しました。
過去の契約書をナレッジとして活用できておらず、毎回ゼロからレビューしている
PDFを条項・金額などの項目単位で構造化データに変換し、標準的なOCRの枠を超えて文脈を正しく理解。全文を人がレビューするやり方から「AIが絞り込み→人が最終判断」のフローへ切り替え、工数を削減可能。
データは外部AIの学習に使われる心配がなく、専用ナレッジに蓄積。自社データだけを対象に、AIが全契約を横断照合し、「違約金が相場より高い」などのリスクを自動特定。1件ずつ開いて確認する作業がなくなる。
月末・期末に処理が集中し、担当者の残業が常態化している
日本語の請求書に対応した事前学習済みAIモデルを搭載しており、テンプレート設定やAIの個別トレーニングは不要。導入直後から活用しやすく、請求書が集中する月末・期末でもスムーズに処理。
RPAツールやSAP・OracleなどERPとの連携機能を標準搭載。連携環境を一から構築する負担を抑えながら、抽出した請求書データを社内システムへそのまま自動登録できる。
品番や備考欄の特殊条件が書類によって異なり、人が読み解く手間が発生している
独自開発AIにより「この位置に品番がある」といった固定パターンに依存せず、帳票内の品番や特殊条件などを抽出。取引先ごとに形式が異なる書類でも、項目の位置や表記ゆれに対応しやすい。
レイアウトをテンプレートなしで視覚的に理解できるコンピュータビジョンにより、新しい帳票でも再学習・調整なしで処理を開始。サプライヤーが増えるたびに設定をやり直す運用負荷を軽減。